堤防釣りの定番!アオイソメで釣れる魚は?

堤防釣りで最も使う頻度が高いであろうアオイソメ

青虫とか朝鮮ゴカイとも言われますが、もともと日本にはいなくてお隣韓国より輸入される釣りエサです。価格が安いこともあってアオイソメはほとんどの釣りエサ屋さんで手に入る釣りエサの万能選手です。

独特の青緑の体で夏でも冬でも元気なパワフルさが特徴で、冷蔵庫で保管すれば1週間は普通に活きてます・・・。ただ高熱には耐えられないので、夏場に釣り場で使うときにはクーラーの中など日陰で気温が上がらない場所においておかないと弱って死んでしまうので注意が必要です。

動きがいいのが特徴で、うねうね動いて魚を誘います。釣り針にさしたときに出てくる体液のニオイも魚を誘う要素の一つです。夜には発光して魚を寄せるという情報を目にしたことがありますが、いまだかつて夜に光っているのを見たことがありません。魚には特別な見え方をするのだろうか?

このアオイソメでつれる魚は多岐に渡り、釣り方次第ではクロダイも食ってきます。

アオイソメで釣れたことのある魚

春3月ら6月・・・

カサゴ・クロダイ・アイナメ・グレ(メジナ)・ソイ・メバル・セイゴ

春はイソメ類が産卵するために海面に集まるバチ抜け(地方で呼び名違う)という現象が起きるため、セイゴやカサゴもこれらを狙って荒食いします。同じく産卵を控えたクロダイなども柔らかいえさを好む時期で、イソメでも釣れてしまいます。

夏7月から9月・・・

カサゴ・キスハゼ・グレ・セイゴ・キジハタ・ベラ・アナゴ・小ダイ(チャリコ)・コチ

夏は小魚が湧くため色々な魚が釣れてきて書ききれません。ファミリーフィッシングの定番であるハゼつりやキス釣り、堤防の五目釣りで楽しめるエサです。クロダイは貝や蟹など硬いエサを食べるようになる為あまり釣れなくなりますが、代わりにキジハタやセイゴは面白くなる時期です。

秋10月から12月・・・

カサゴ・セイゴ・ソイ・カワハギ・アイナメ【小型】・キジハタ(あこう)・キス

秋は釣りものが一気に多彩になる時期。堤防ではエサをかすめとる外道の小魚との戦いが続きますが、すぐに落ち着きます。

冬1月から3月・・・

カサゴ・メバル・アイナメ・カレイセイゴ・ソイ・ウミタナゴ

冬場は根魚が面白い時期。寒い時期でも元気なアオイソメは頼もしい活きエサです。投げ釣りではカレイなども食ってくるので、数少ない冬の釣りエサとして重宝します。

イソメは海底でエサを食う魚に相性がよい

全般的に言えることといえば、やはり虫エサは砂地の海底に生息している生き物ですから海底で捕食する魚のエサとなります。

アジなどの青物系はアオイソメではあまり釣れませんが、一年中何かしらの魚が食ってくるエサとして重宝することは間違いないエサの一つです。

投げ釣りなどで使うことも多いですが、堤防釣りではオキアミと併用したほうが連れる魚のバリエーションは増します。万能エサとしてとりあえず持っていけばボウズ逃れには最適なエサとなると思います。

同じ虫エサで高価な本虫・岩虫と併用する(異なる種類を2匹付ける)ことでも、アオイソメの動きと本虫の強いにおいの2段階で魚を誘うことができます。

色々と応用が利く使い方できるのでやってみましょう。

コラム:アオイソメは魚にとって色々な見え方をする

エサ釣りの定番として使われるアオイソメですが、海に生きる魚に取ってイソメが何に見えているかは違いがあるようです。

堤防岸壁や砂地に住む魚であれば、生息地に生きている小動物として普段食べなれているエサであり、単純に認識して食いついてきます。

一方で、アオイソメを使ってウキ釣りをしてた時のこと。なんとイソメに青物の幼魚(ハマチ)がヒットしてきて驚いたことがあります。

一般に青物はイソメなど食べていません。しかし、海中を漂うイソメが弱った魚に見えたことにより、擬餌エサ的な要素で食ってきたことが考えられます。

イソメで青物が食うというのは結構有名な話ですが、特に仕掛けを動かしたタイミングなどで、単純な虫エサとは異なる見え方をします。

海の魚って意外と単純ですが、例えば周りでルアー釣りの人が青物を仕留めているのに、自分はルアーを持っていない…。そんな状況でも、イソメをルアーのように見立てることで釣れるチャンスになるなど、使いようにより色々な魚を釣ることができるわけです。

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